
ショー本番の4日前。
小道具が不足していることが判明しました……。
3人の群舞で使うアサヤをシルバーカラーで揃えたいのに、2本しかないことがわかったのです。
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アサヤって?
アサヤとはエジプト語でステッキ(スティック)の意味。
エジプト・ナイル川上流のサイーディ地方に伝わる民族舞踊(フォークロア)のひとつに、このステッキを使った踊り「ラクス・アサヤ」があります。
この踊りで着るお腹を出さないドレスは、サイーディドレスと呼ばれていますね。
アサヤの形状は2種類で、傘の柄のようなJ字型と、ストレートな棒状のI字型です。
材質は、木またはプラスチック。装飾は、キラキラのメタリックテープ、スパンコール、ラインストーン、木目調などさまざまです。
自分サイズと色味にこだわるなら手作りが早い
木目調のストレートタイプを使って練習していたのですが、突如として、衣装に合わせたシルバーカラーのストレートタイプのアサヤが必要になったのです。
アサヤは、その形状と装飾の組み合わせが豊富なので、4日間で借り先を探して→入手して→練習するには絶望的なスケジュールでした。
通販でも購入できますが、発送にかかるタイムロスやトラブルが不安。どんな色味でどんな太さなのか、実際に手に取れない点でも心配です。
勤め先のベリーダンスショップ「el Hobb」でもバリエーション豊かに販売していますが、求めるカラー、自分に合う長さのものはありませんでした。
というのも、アサヤはかなり派手に振り回して使う小道具。
長すぎるとおかしなところにぶつけるし、短すぎると格好がつきません。
扱いやすいベストな長さは、アサヤ先端を床に垂直に立てたときに棒の先端が自分のおへその辺りにくる長さです。
販売しているものはほとんど長めなので、練習に使用していた木目調のアサヤも、購入後に切断して紙ヤスリでヤスリをかけ、自分サイズに調整したものでした。
つまり、販売しているものを買ってもどのみち作業しないといけない。
それなら、ぴったりサイズ、ぴったりカラーのものを作るか!
ということで、「テープ巻けば作れるよ。昔作ったことあるよ。」という先生の言葉の後押しもあり、手作りを選びました。
最近はキッズベリーダンサーも活躍していますが、子供用のアサヤを探すのは大変なのだそうです。
手作りなら子供の身長に合わせて作ることも可能なので、安全のためにもよさそうですね。
DIY(ディー・アイ・ワイ)=Do It Yourself。
なんでも借りるのではなく、少しは自分で解決しないとね!
手作りの方が価格も安い
価格面でも手作りが優秀でした。
練習に時間を割きたい本番前ですから、手早く安く買って解決することも考えました。
しかし、通販の最安価格が1,000円程度。送料がさらに300円以上かかってなんだか悔しい。
そして「el Hobb」店頭で販売しているものは1,800円~3,000円です。
多少時間はかかりましたが、自作した結果、ステッキ本体に使った木材490円、装飾に使ったテープ159円の合計649円(税別)で作れました。
木材は290円から販売していたので、工夫すればもっと安く作れますね。
木材は東急ハンズで、粘着テープはヨドバシカメラで購入
芯材に使う棒は東急ハンズ渋谷店で購入しました。
▽地下1階フロアにずらり。
ここからおもむろに取り出して、振り回す私。(笑)
太さや軽さを試してみて、好みのものを選んでいきます。
自分の長さに切断する工程を覚悟していましたが、選んだ木材が偶然にも自分にぴったりの長さだったのでラッキー。
▽東急ハンズ渋谷店ではカットサービスも行っているので、長さが合わない場合はお願いするのもいいですね。
▽サクラの木の棒を選びました。
大変だったのは装飾用のテープ探しです。
片面に粘着加工がされているもの、ある程度の強度があり、ピカピカの鏡面加工がされているものを求めて、東急ハンズ、ロフト、100円均一、ドンキホーテを回りましたが見つからず。
インターネットで検索し、「ラピー」というポリエステル粘着テープにたどり着きました。
「ラピー」はヨドバシカメラで販売しており、いくつかのお店では店舗受け取りが可能だったので、事前にネットで購入予約をして新宿店まで受け取りにいきました。
ほかにも住宅補修用のミラーテープなどが候補に挙がりましたが、8mでこの価格はお手頃。
粘着強度も鏡面性も問題なく、ベストチョイスだったと思います。
両端→全体に巻くだけ
自分サイズの棒と粘着キラキラテープが揃ったら、あとは巻くだけ。
まずは端面をカバーするため、両端に貼ります。
▽十字に2枚貼りました。
次に、斜め方向に巻いていきます。
ときどき角度がずれて木肌が見えそうになったので、巻き戻しながらキュキュッと巻きます。
1カ所だけ途中で切ってもう一度巻き始めましたが、出来上がってみると目立ちませんでした。
▽1重で綺麗に貼れました。完成!
出来上がりに満足!
早速、本番で使用しました。
扱いやすく、本番での使用に耐えるいいものができて満足です^^
▽ご覧ください、このメタリック感! (湯沸かしと並べてみたよ。)
手作りすると、ぴったりサイズで安くできる!!
アサヤのDIY、おすすめします!
追記:ラピー1巻で何本作れる?
質問いただいたので追記します!
ダブルアサヤ(アサヤを2本使うダンス)を踊る際や、グループで揃える場合は2本以上作りますよね。
ラピー1巻は8mあります。
芯に使う材料の直径や長さにもよりますが、重ならないように巻いていってギリギリ2本作れるくらいの長さです。
「つくれぽ」いただいた方によると、2本目の先端8cmくらい足りなかったけれど、巻き直したらギリギリ2本取れたそうです。
2本以上の場合は余裕を持って2巻以上買っておくとよさそうですね!
◇「ラビー」の購入はこちらから可能です。シルバーのほかにも、金、赤、青、緑がありますよ!
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