女優・山田唯を観てきた~’ANO’ANO企画プロデュース公演「先の綻び」~

私が社会に出たのは、日経新聞が「やっぱり雇えません」とエントリーシートを突き返してくるような、ここ数十年間で最悪の就職氷河期だったんだけど、そんなすごい倍率のなか同じ会社に就職した19人の同期の内のひとりが山田唯でした。

だけど「女優になります」と会社をまっ先に辞めていったのも彼女でした。

その4~5年後に自分が「ベリーダンサーになります」と会社を辞めていくとはまったく思ってなかったけど(笑)、あの時ひとつのところに集まった同期はやっぱり類友だったんだなぁと、いろんな人に出会ってきたからこそ余計に思うようになりました。

 

そんな彼女はいま本当に女優になっていて、演技指導や舞台活動をしています。

実は昨年はじめて彼女が出演する演劇を観に行ってきたのですが、今年は女優の上田うたさんと一緒に自主企画を立ち上げるのだということを春頃から聞いていました。そして、その公演’ANO’ANO企画プロデュース公演第一弾「先の綻び」を観に行ってきました。

▽左から山田唯・上田うた(Instagramより拝借)

 

どんなストーリーだったか詳しく知りたい人は検索してほしいのですが(笑)、良質な映画の中にすっぽり取り込まれたようで、それでいてなんだか既視感があって自分の思い出が呼び起こされて、とにかく感涙でした。

カッコいいよ、山田唯。

人生全部で女優してるね。

 

私は通訳の仕事をしているときに、あ~回り道かなと思ったあれも、ただの遊びだったこれも、全部のおかげでいま訳せた!って、人生まるごと肯定できる気持ちになることがあるんだけど、きっとそうやって人生まるごとで女優やってるんだね。

 

パンフレットに書かれていた上田うたさんの言葉で「日々の中で自分を否定してしまうこともあるけれど物語が包み込んでくれることがある」とあったように、山田唯の言葉で「遠くにいる人ともきっと一瞬にして近づける物語というものの力を信じています」とあったように、演劇の力をとても感じた舞台でした。

一緒にいったダーリンはいつもはフィクションに涙腺やられたりしない人なんですが、タオルで拭うくらいやられてたよ。私なんぞはもちろん、ひとたまりもなかった。

舞台の力ってすごいですね。

▽「先の綻び」舞台セット

ジャンルは違えどプロとなった友人を観て、同じくライブパフォーマンスを主とする芸事に携わる者としては、ピリッとした気持ちにもなりました。

 

書き下ろしの脚本もよかったです。

層の厚い世界ですから、まだ名前を知らない人のほうが多いでしょうけど、あんなにいい脚本家さんや役者さんに恵まれているっていうことは上々なんじゃないのかな。

 

第一弾はすでに終演してしまいましたが、第二弾また応援してるし期待してます^^