ストレスに弱いエビを買った話

たぶん疲れてたからなんですが。
ゴールデンウィーク前に社会不信になりそうな出来事があり、一瞬、無気力になりかけたときに、気がついたらエビを買ってました。

ピクシーシュリンプ(ホロホロシュリンプ、ハワイアンレッドシュリンプ)という種類のエビだそうです。

雑貨屋さんのレジ横に置いてあったのを見て、かわいい~と言ったら、店員さんが「溶岩でせき止められてできる湖のような場所にだけいる、珍しい種類なんです」と教えてくれました。
私、火山に行くとなぜか元気になるし、火山の写真集に見とれるんですよ。火山好きなものでピンときてしまって、家に連れ帰ることにしました。

育てかたは比較的簡単で、エサやりも水替えも不要。水中の藻などを食べて生きるのだそうです。ハワイ生まれのエビなので、極端に寒くならないようにして、水が干上がらないようにときどき水を足してやるといいのだとか。

ただし「ストレスを感じると白くなってしまうんですが、しばらくそっとしておくとまた元気な赤色になりますよ」と教えられて、なるべく元気な子たちにしようとじっくり選んでレジに持っていったら「じっくり選んでくださってありがとうございます~」となぜか店員さんがとても嬉しそうでした。返事に困っていると「命ですもんね…..!」と店員さん。
文具やらアクセサリーやら雑多なものを売っているお店だったので、モノの感覚で買っていくお客さんも多いのかな、そういう人たちに胸を痛めているのかなと思っちゃった。命ですもんね。

で、てくてく歩いて家に帰って封を開けたら、元気だったエビたちが真っ白!!!
えーっ、もう、白を通り越して幽霊みたいに透明になっててビックリ。

急いで調べてみたら、持ち帰るときの揺れがショックだったみたい。

元気がないと白くなって透明になって死んでしまって、死ぬと他のエビたちによって食べられるそうです。共食い!?ひえーっと思うのですが、生きている仲間は食べないらしいし、死んだ仲間を食べるのはこのエビの世界ではしごく合理的なことのよう。
抜け殻のような有機物が腐敗すると有害物質が発生して全滅の危険があるのですが、これを食べることによって水質を維持できるのです。溶岩で閉ざされた環境で生態系を維持するための自浄作用なんですね。ちなみに2~3ヶ月に一回脱皮して成長するんだけど、脱皮した皮も自分たちで食べるんだって。
さらに藻や水などの環境もエビと持ちつ持たれつの共存関係にあり、小さいながら非常にサステナブル(持続可能)な世界が出来上がっているようです。


えーーっあんな揺れくらいで!?気を付けたつもりだったけど!?と思うけど、体長10mmちょっとのエビにとっては本当に一大事だったんですねぇ。
瀕死の透明度の子と赤透明くらいの子がいましたが、そっとしておく以外に特にできることがないのでそっとしておいたら、数日かけて1匹、また1匹と赤くなってきました。

なんて分かりやすい!かわいい!笑

同じようなところで生まれて同じような環境を経験しても、ストレスを感じるかどうかって個々に違うものですね。ストレスから回復する速さも。

だけど、ストレスで真っ白になって幽霊みたいになっても、いいことないからね。

白くなったり赤くなったりしながら、脱皮しながら、自分のペースでやっていくだけですね。

私もさらに何皮も剥けていきたいと思います。