私のベリーダンス・エピソード・ゼロは、うまく呼吸もできなかった。

4月は新規体験キャンペーンとして「ゼロから始めるベリーダンスクラス」というワンコイン企画を実施しました。

ティルタは、他所で右も左もわからないままベリーダンスを始めて、そのあと教室を移ってくるというかたたちも多いです。
(中途採用者の多い会社みたいな感じですかね。笑 なぜか新卒のときには見つけられないホワイト企業みたいな。でも、本当はド初心者のかたウェルカムなのです。←告知を改善していかないと!)

各クラスで「ゼロから」クラスを告知して開催したところ、私のクラスには本当にダンス経験が一切ない、初心者の方が来てくれました。
「本当に運動音痴だしリズム感もないけど大丈夫?」と言いながら。

彼女は私の通訳仕事仲間で、とても頑張り屋さん。いい通訳になろうと、日々、戦うように努力しています。

普段もよく話す仲間なのですが、レッスンをしながら彼女を見ていて気になったのは、身体の硬さやリズム感ではなくて(ベリーダンスは硬くてもリズム感なくても、なんとかなると思ってる。)、息を楽に吐けないこと。

それで、自分がはじめてティルタに来た頃のことを思い出しました。
まさに、同じ感じだったんですよね。
sali先生が踊りながら自然な呼吸を促してくれるのに、なんだかいつの間にか息を止めてしまう癖があって。

先生にそんなときに言われたのが「バクラヴァ(中東のあま~~いお菓子)を食べたときみたいに、ん~~♥って吐いてみて」でした。

なんだかそれで、甘いものを食べて幸せな、力の抜けた感じを思い浮かべるようになったし、毎週毎週そんな風に促されて、いつの間にか自然呼吸のまま踊れるようになってました。

これは、自分がハディアズ・ティーチャー・トレーニング・コースを受けてやっとわかったことですが、こういった教え方はsaliさんらしさ、ティルタらしさであると同時に、大師匠ハディアさんの教えでもあります。

例えば、トレーニング期間を通じてハディアさんと生徒であるダンサーたちが何度も繰り返していた会話はこんなもの。

ハディア:で、その動きは気持ちいいの?痛いの?
ダンサー:美しく見えるんですが、痛いんです。
ハディア:じゃあ、やめなさい。痛いことや苦しいことは、しなくていい。他のやり方で同じように美しく見せることができるんだから。

つらいことを続ける必要はない。自分を痛めつけなくていい。楽な呼吸をしながらでも踊れるんだよ。

素敵なメッセージじゃないですか?

うまく踊れるようになりたくて受け取ってきたメッセージだけど、とても素敵なメッセージを身体に刷り込んできたんですねぇ。

今回「ゼロから」クラスで通訳仲間と一緒にレッスンしてみて、うまく息を抜けないあの頃の自分みたいだと思ったし、もっと楽に呼吸できるようにしてあげたいなと思いました。

そして、私はティルタのベリーダンスに出会えて本当に変わったんだなぁと、思いました。
あの時出会っていなかったら、今でも泣いたり我慢したりする日々を過ごしてでも、名を挙げることが第一順位だと思っていたかもしれないし、もっと日々を戦うように生きていたかもしれないし、自分から属したいと思える組織はなかったと思います。
今ももちろん、目の前のことへのやる気はモリモリあるけれど、それは「幸せな日々」の先にあるものだと感じる。

レッスンに参加してくれた通訳仲間はいつも、ちょっとした休憩中も仕事の話をするし、お互いに愚痴を言い合ったりするのですが「レッスンの間、それだけで頭がいっぱいになって、仕事のこととか考えられないからいいね」と言ってくれました。それもまさに、私が始めたころに言っていたことだなぁ。同感!(笑)

こうして「ゼロから」クラスを開催してみたところ、はからずも自分のベリーダンス・エピソード・ゼロをしっかり振り返ることになりました。
原点を振り返るのは、4月という新たなことが始まる時季も手伝ってのことかもしれませんね。

そして、一緒に踊ることは、一緒に話すことよりももっといいという体験が、ベリーダンス講師としてのエピソード・ゼロになりました。

これからも大事にしていきたい原点です。