エジプト国立カウメイヤ舞踊団のインタビュー翻訳が本当に大変だった話

ベリーダンスの師匠saliさんからのご依頼で、カウメイヤ舞踊団初代メンバーに対して行った英語インタビューを聞き起こし、英語版、和訳版を作成しました。
それが本当に大変だったので、ちょっと、こぼさせてください(笑)

カウメイヤ(コーメイヤ、コウメイヤ、Kaoumeya)舞踊団とはエジプトの国立伝統舞踊団(フォークロア舞踊団)です。
そんな舞踊団の草創期から関わってきたAhmed Enanさん、Denice Enanさんは現在カナダ在住。sali師匠は2014年~2017年にかけてカナダに通い、彼らにフォークロアダンスを学んでこられました。
その際に録音された音源がこのインタビューです。

これ、何が大変だったかというと……
・英語ネイティブではない者同士の英会話の聞き起こし(部分的には、フェスティバルがベスバルに聞こえるほどのエジプト訛りも。)
・アラビア語固有名詞(名前、地名など)の聞き取り→英語と日本語へのスペル変換
・政治的、歴史的話題の裏取り
といった作業が必要だったために、予想以上に多くの時間がかかりました。
いやはや我ながら、このダンスへの愛があるからこそ理解できる内容、訳せる内容だったと思います。

特に、エジプト以外のイギリスやスーダンなどを含む国際的な話、エジプトの大統領や文化相が登場する政治的な話など、おかしな書き方をしないようにと非常に気を遣いました。
しかし、そういった突っ込んだ内容だっただけに、とても興味深く意義深いインタビューでした。

このインタビューの主な内容は下記のとおりです。
・カウメイヤとレダ、ふたつのエジプト国立舞踊団の発祥
・エジプトの時の政権とアート
・マスメディアと失われつつあったフォークロアの関係
・アワーレムとガワジーの違い(売春の歴史、最後のジプシー「ヘイリーヤ」)
・アフリカ奴隷の文化と融合したダンス(アワーレム、ボリウッド、悪魔信仰、ザール)

ベリーダンス用語の解説までは入れられなかったので少しダンス専門用語が多いですが、中東の歴史や文化に興味のある方たちにも面白く読んでいただけるのではないかと思います。

このように貴重な音源を収集してこられたSali師匠に感謝いたします。

また、アラビア語に関する確認にあたってはエジプトでお世話になったHishamさんに、英語版のクロスチェックにあたっては通訳スクールで知り合った友人のAさんにもお力添えいただきました。
ありがとうございました。

インタビューはこちらから読んでいただけます。⇒「エジプトカウメイヤ舞踊団初代ダンサーAhmed Enanインタビュー

さて、3月17日(日)に迫ったTilta公演「祝祭」では、そんなカウメイヤ舞踊団第一世代のダンサーDeniseさんからSali師匠が直伝されたフォークロア4演目を上演します。
ぜひお見逃しなく!