アラビア語、どっちを習うべき? 正則アラビア語フスハー or 通俗語アーンミーヤ 問題

2月から週に1回、エジプト大使館のアラビア語講座に通い始めて、早くも5ヶ月目。

元々は4ヶ月間の講座だったのですが、予定されていたカリキュラムが終わらなかったので1ヶ月延長となっています。(笑)

ステップ1は迷わず正則アラビア語フスハーを選択した

エジプト大使館では正則アラビア語フスハーと通俗語アーンミーヤをそれぞれステップ1から順に学べますが、私が受講したのはフスハーのステップ1です。
しっかりと下調べして選んだわけではないのですが、クルアーン(コーラン)に使われているのはフスハーだと知って惹かれました。

これは個人的な考えですが、

例えば、漢字のほうがひらがなより難しく感じるけれど、ひらがなは漢字を崩したものなので、漢字がわかると理解が深まるし覚えやすい。
例えば、日本の古文と現代国語とは違うけれど、古語にしかない日本語の美しい響きがあるし、現代の歌やキャッチコピーの中にも、実は頻繁に使われている。

そう思っているので、古来から受け継がれてきたもの、原点となるものにまずは触れてみたいという興味から、フスハーを選びました。

これは正解だった面があって、フスハーのほうが音が豊富で、発音が難しいです。
アーンミーヤなら発音変化しないところが、なめらかに繋げるための発音変化の法則がたくさんあります。
なるほど「アラブの音文化」という本で読んだ「最近の若いコーランの読み手は発音がなっとらん」となるわけだ(笑)と思いました。

ステップ2からは通俗語アーンミーヤに移行するか?

秋から始まるステップ2については、フスハーを学ぶべきかアーンミーヤを学ぶべきか迷い中です。

というのも、エジプト愛の強い人の中には「フスハーなんか話す人いないよ」という人もいますが、フスハーは単純に古語とも言い捨てられない学ぶ価値があり、一方でアーンミーヤはより身近で簡単だからです。

フスハーがわかればアーンミーヤもわかるかというとそうではなく、文字は同じですが、文法や発音、単語など、全体的に大きく異なります。
フスハーとアーンミーヤをカタカナで併記した旅行会話本を立ち読みしたところ、例えば「このタクシーはどこへ行きますか?」と聞く1文が、まったく違っていました。
これは、移行するなら早い内が無難……。

そこで、フスハーとアーンミーヤの違いについて、私が5ヶ月間で学んだ事実と妄想(笑)と共に、エジプト人のファトヒ先生から聞いた内容、知人の友人であるチュニジア人から聞いた内容、クラスメイトから聞いた内容などを整理してみようと思います。

間違っているところがありましたら、詳しい方、ご指摘ください(笑)

フスハーとアーンミーヤの違いについてまとめ

◇フスハーはアラブ圏全域で通じる共通語、エジプトのアーンミーヤは聞きなじみのある方言

アーンミーヤは通俗語であり方言ですが、エジプト方言、サウジ方言、モロッコ方言など様々な方言がある中で、エジプトのアーンミーヤは通じる場所が多いのでちょっとお得。
なぜなら、エジプト方言が使われた歌やドラマがアラブ圏広域でヒットしているからです。
日本語に例えるなら、鹿児島弁はわからないけど、関西弁ならテレビで聞き慣れているので聞いたらわかるし少しは話せる(なんでやねん!)、みたいな感じでしょうか。
チュニジア人に尋ねてみても、エジプト方言なら大体意味がわかるとのことでした。

◇フスハーは格調高く、話すと学が高い人に見える

どうもアラブ圏の人たちには、フスハーに対するリスペクトがありそうです。
チュニジア人に「フスハーとエジプトのアーンミーヤどっちを習うべき?」と聞いたら即、「フスハー!」と。
しかし「日本人がフスハー話してても変じゃない?」と聞いたら「フスハー話す日本人なんか見たことないからちょっとfunnyかも」とのこと。
え、じゃあエジプト方言でよくない? と思うのですが、エジプト人の先生も他地域のアラブ人も、けっしてフスハーを死語とは思っていないんですね。学べるなら学ぶべき! という価値観があるようです。
一方で、サウジアラビアから日本に留学中の学生が「私フスハー苦手なんだよね」と言っていたとクラスメイトから聞きました。日本の高校生が「古文苦手なんだよねー」という感じでしょうか。

◇フスハーのほうが発音が多く発音法則が難しい

表記上、文字の種類は変わりませんが、フスハーでは読み分ける文字(子音)をアーンミーヤでは読み分けないことがあります。(※言語学上、セム語族に属するアラビア語は、母音は少なく子音が豊富)
日本語に例えると、「ゐ」は本来は「うぃ」と読みましたが、現代語では「ゐ」も「い」も“い”と発音する、という感じでしょうか。
日本にあるアラビア語の学校の一部では、アーンミーヤはアルファベットで教えるところもあるそうなので、アーンミーヤのほうがアラビア語特有の子音が少なく、発音が簡単です。

また、発音変化の法則もフスハーのほうが難しいです。
例えばフスハーでは、
彼はムハンマドです。(フワ ムハンマド. )
→否定→彼はムハンマドではありません。(フワ レイサ ムハンマダン. )
という風に目的語の最後が変化する(固有名詞であっても変化する!)のですが、アーンミーヤでは変化しません。

◇アラビア語の歌詞はアーンミーヤ、またはアーンミーヤとフスハーのミックスで出来ている

アラビア語に興味を持ったきっかけに、ベリーダンスで使われるアラビア語の歌の意味が知りたいというモチベーションがあります。
ファトヒ先生はミックスもあるとおっしゃっていたけれど、大体はアーンミーヤなんじゃないかな。
どうでしょうか。

以上、まとめでした。(笑)

世界で4億人以上が話すアラビア語。
共通語を学べばエジプトでもドバイでもモロッコでも通じるのかもしれません。
(モロッコではエジプト方言は「アッサラーム・アレイクム」ぐらいしか通じないという人もいる。)

でも、ベリーダンスがきっかけである以上、エジプト方言に特化してもいいのかも!

しかし、フスハーのクラスでできたクラスメイトが楽しくて(言語オタクでw)気が合うので、別のクラスにいくのは淋しいな~という気持ちも……。

両方しっかり身につけるのはかなり厳しい!(それは無理!)

ので、秋以降どちらに進むべきか?

悩ましく楽しいです!!

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